ソードアート・オンライン8 アーリー・アンド・レイト

短編集。アインクラッドが舞台のが2本と、「死銃」編のアフターエピソード(舞台はALOだけれど)の合計3本。
一本目の「圏内事件」は、あとがきにもある通りミステリっぽい作りで、でもさすがにキリトならもっと早い段階で違和感に気付いたろって思った。あと、なんかちょっと無駄に話を膨らませ過ぎな気がした。この話で200ページもは要らなかったんじゃないかなって。
二本目の「キャリバー」は、起承転結があり、目立たせたかったであろうキャラクターの活躍シーンがきちんと描かれ、オチも綺麗に締まった、文句なしの短編だった。
三本目の「はじまりの日」は、こういう話が書きたかったんだろうなって分かりやすい一作。キリトの戦闘力インフレはここから始まっていた(ちょっと違う)。
各作はそれぞれ面白かったんだけれど、中編+中編+短編の440ページはさすがに読んでる途中でだれてしまった。あと、2巻の時も同じ感想だったんだけれど、短編集はもうちょっと各話の並びを考えて欲しい。今回は素直に時系列順に並べれば、ラストが「キャリバー」になって綺麗に終われたんじゃないかな。2巻も今巻も、若干暗い印象で終わってる気がする。まあ、川原礫先生がそういう考えで並べたんならそういうもんなんだと納得するけれど。
しかし、1巻読んだのが1年半くらい前だから、アインクラッドの話が出てきて忘れてるところも多かった。時間が出来たときに読み返したいな。
そして、次からは新エピソード「アリシゼーション」編。また新たな展開が待っているのかと思うと楽しみ。